電子定款の作成の手順
step1 Word形式で定款を作成する
定款の記載内容についての解説はここでは省略します。
尚、日本公証人連合会のWebサイトに、定款記載例が会社の規模に応じて記載されており、「Word」のアイコンをクリックしてダウンロードできるようになっていますので、ご確認ください。
日本公証人連合会
「定款等記載例」
定款の文面が完成したら、公証役場や法務局で誤りがないかどうか確認してもらうのが良いでしょう。
定款を電子化して公証役場に申請した後に訂正・再申請するとなると、大変な手間や費用が生じるおそれがありますのでご注意ください。
step2 定款をPDF形式へ変換する
Adobe Acrobatをインストールすると、Word文書の印刷ダイアログボックスで、プリンタの選択肢の中からAdobe PDFを選択できます。
「印刷」をクリックすると、用紙に印刷されるのではなく、PDFに仮想的に印刷され、PDFファイルが作成できます。
尚、後述する電子署名に使えるAdobe AcrobatのバージョンはXIまたはDC等に限られていますのでご注意ください。
登記・供託オンライン申請システム
「動作確認しているPDF変換ソフト」
step3 PDFファイルに電子署名する
次に、PDF化した定款に電子署名を行なっていきます。
電子署名する前に、事前に法務省のWebサイト「登記・供託オンライン申請システム」で提供されている「PDF署名プラグインソフト」をインストールする必要があります。
署名方法を設定する
@Adobe Acrobat (ここではDCを使用した場合を解説します)を起動し、PDF化した定款を開きます。
Aメニューより「編集」→「環境設定」→「一般」を選択します。
B表示される画面の「作成と表示方法」の詳細ボタンをクリックします。
C作成と表示方法の環境設定ウインドウの「デフォルトの署名方法」でSigned PDFを選択します。
電子署名をする
@Adobe Acrobat を起動し、PDF化した定款を開きます。
Aメニューより「ツール」→「証明書」→「電子署名」を選択します。
Bマウスをドラッグして署名する場所を決定する。(定款末尾の名前の右横)
C署名者情報入力画面のパスワードの欄に、マイナンバーカードの登録の際に設定したパスワード(8桁以上)を入力します。(名前・署名地・理由の欄は任意記載事項)
D署名が完了したPDFファイルを保存します。